Starwood Hotels & Resortsとは?
スターウッド・ホテルズ&リゾーツ(Starwood Hotels and Resorts )は、アメリカで創業した世界規模で展開する大型ホテルチェーンです。
2017年3月時点で、以下の11つのホテルブランドで構成されていて、約100ヵ国に1,200以上のホテルを展開しています。
2016年4月2日に米マリオット・インターナショナルに買収されました。
これによって、マリオット・インターナショナルと合わせて、5,500以上のホテルを擁することになり、世界最大のホテルグループとなっています。
SPG(Starwood Preferred Guest)とは?
スターウッド・ホテルズ&リゾーツ は「SPG(Starwood Preferred Guest)」という会員プログラムを提供しています。
会員になることで、様々な特典を得ることができます。
会員ステータスについて
会員ステータスの種類と、資格獲得条件
会員ステータスは3種類あり、さらにライフタイムステータスが2種類あります。
各ステータスの資格獲得条件は、以下のようになっています。
会員ステータスの有効期間
会員ステータスの有効期間は1年間(1月1日~12月31日)です。
獲得条件をクリアできなかった場合、翌年は会員ステータスが1段階下がります。
プラチナステータスだった場合はゴールドステータスに、ゴールドステータスだった場合はプリファードステータスに、という具合です。
なお、ライフタイムステータスは、獲得条件を満たすと、以降ずっとそのステータスが維持されます。
ライフタイムゴールドは、なんとか条件を満たすことができそうな気がしますが、ライフタイムプラチナは普通のホテル利用では無理な感じがしますね。。。
会員ステータス毎の特典
各会員ステータスを獲得すると、どのような特典が得られるのかを見てみましょう。
公式サイトから拝借すると、以下のような内容となっています。
ステータス毎の特典の違いを簡単にまとめると、以下のよう感じでしょうか。
会員ステータス 主な特典 プリファード ・スターポイント 2ポイント/1USドル
・無料宿泊特典の交換
・室内インターネットアクセスゴールド プリファードの特典に加えて、
・スターポイント 1.5倍(3ポイント/1USドル)
・より良い部屋へのアップグレード
・ウェルカムギフト
・レイトチェックアウトプラチナ ゴールドの特典に加えて、
・ウェルカムギフト(朝食選択可)
・スタンダードスイートを含むお部屋のアップグレード
・エグゼクティブラウンジの利用
最もうれしいのが、部屋のアップグレードとエグゼクティブラウンジ利用でしょうか。
プラチナに至っては、スタンダードスイートまでアップグレードしてもらえる可能性があります。
これらの特典はもちろんうれしいのですが、他の重要な特典として「スターポイント」があります。
ホテルなどを利用することでスターポイントと呼ばれるポイントが貯まり、様々な用途に利用することができます。
続いて、このスターポイントについて見ていきましょう。
スターポイント
SPGのどの会員ステータスであっても、ホテルなどの利用によってスターポイントを獲得することができます。
このスターポイントは、無料宿泊や航空会社のマイルなどに交換することができます。
ポイントの有効期限
スターポイントの有効期間は、獲得から1年間となっています。
ただし、新たなポイント獲得があると、そこから1年間となります。1年以内にポイントを獲得し続けることで、有効期限が延びていくイメージですね。
年1回、スターウッド・ホテルズ&リゾーツ系列のホテルを利用すれば、ポイントはずっと有効ということになります。
ポイントの交換
獲得したスターポイントは、主に以下のような特典と交換することができます。
他にも様々な利用方法がありますので、詳細は公式サイトを確認してみてください。
無料宿泊特典
宿泊料金を、スターポイントで充当することができます。
通常通り支払いをすると、宿泊料金のほかに税やサービス料などが追加されますが、スターポイントを使う場合はこれらは不要です。純粋にポイントのみでホテルを利用することができます。
ホテルのカテゴリ(ランク)などによって、無料宿泊に必要なスターポイント数が変わってきます。
日本国内のホテルを例に、2017年3月29日(水)時点で2017年6月24日(土)~25日(日)に1泊する場合の必要ポイント数と宿泊料金は以下のようになっていました。
ホテル カテゴリ 必要ポイント 宿泊料金 ポイント単価 ウェスティン都ホテル京都 5 12,000 33,345 2.77 翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 7 問い合わせ 63,202 ウェスティンホテル仙台 5 12,000 16,064 1.33 ウェスティン ルスツリゾート 6 20,000 14,530 0.72 キロロ トリビュートポートフォリオホテル北海道 4 10,000 シェラトン北海道キロロリゾート 4 10,000 ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 7 問い合わせ 42,750 シェラトン沖縄産マリーナリゾート 6 25,000 30,324 1.21 ウェスティンホテル大阪 5 12,000 20,188 1.68 シェラトン都ホテル大阪 4 10,000 19,950 1.99 セントレジス大阪 6 20,000 44,411 2.22 シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 5 12,000 21,508 1.79 シェラトングランドホテル広島 5 12,000 25,270 2.10 横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 5 12,000 21,584 1.79 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル 6 20,000 29,640 1.48 ウェスティンホテル淡路リゾート&コンファレンス 4 10,000 14,839 1.48 シェラトン都ホテル東京 5 12,000 18,240 1.52 ウェスティンホテル東京 6 20,000 29,640 1.48 神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ 4 10,000 19,922 1.99 ウェスティンナゴヤキャッスル 4 10,000
ホテルのカテゴリ毎に、必要ポイントが大体決まってるようですね。
同日の宿泊費をベースに、1ポイントあたりの単価を確認すると、0.72~2.77円となりました。なかなか幅がありますね。
無料宿泊特典を利用する場合は、当日の宿泊費用と必要ポイントから、どれくらいのポイント価値になるのかを確認して判断したほうがお得に利用できそうです。
他にも、「キャッシュ&ポイント」という現金とスターポイントを組み合わせる方法もあります。
提携航空会社のマイレージへの交換
スターポイントは、様々な航空会社のマイレージプログラムのマイルに交換することができます。
マイレージプログラムによって交換比率が異なりますが、ANA や JAL も対象になっているので使い勝手はいいと思います。
マイレージプログラムと移行比率(スターポイント:マイル)は以下のようになっています。
マイレージプログラム 移行比率(スターポイント:マイル) エーゲ航空 1:1 アエロメヒコクラブプレミア 1:1 アエロプラン/エアカナダ航空 1:1 エアベルリン 1:1 中国国際航空コンパニオン 1:1 ニュージーランド航空エアポインツ 65対1 アラスカ航空マイレージプラン 1:1 アリタリア航空ミッレミリア 1:1 ANAマイレージクラブ(全日空) 1:1 アメリカン航空アドバンテージ 1:1 エアアジアマイル 1:1 アシアナ航空 1:1 ブリティッシュエアウェイズ・エグゼクティブクラブ 1:1 中国東方航空 1:1 中国南方航空スカイパールクラブ 1:1 デルタ航空スカイマイル 1:1 エミレーツスカイワーズ 1:1 エティハド航空 1:1 フライングブルー 1:1 Golスマイル 2対1 海南航空 1:1 ハワイアン航空 1:1 日本航空(JAL)マイレージバンク 1:1 ジェットエアウェイズ 1:1 大韓航空 1:1 ラタム航空ラタムパス 1:1.5 アヴィアンカ航空のLifeMiles®(ライフマイル) 1:1 マイルズ&モア 1:1 カタール航空 1:1 サウジアラビア航空 1:1 シンガポール航空クリスフライヤー 1:1 タイ国際航空ロイヤルオーキッドプラス 1:1 ユナイテッド航空マイレージプラス 2対1 ヴァージンアトランティック航空フライングクラブ 1:1 ヴァージンオーストラリア 1:1
最小移行ポイント数は、以下のようになっています。
- プリファードステータス:2,500ポイント
- ゴールドステータス:1,500ポイント
また、1回の移行で20,000ポイントを移行すると、5,000ポイントのボーナスが付きます。
交換比率が 1:1 の場合、20,000ポイントをまとめて移行すると25,000マイルになる、ということですね。
これは大きいと思いますので、マイルへ移行させる場合は20,000ポイントまとめて移行しましょう。
まとめ
SPG(Starwood Preferred Guest) は、無料で入会することができ、会員ステータスによって、お部屋のアップグレードなどの特典を受けることができますので、入会しない理由はないと思います。
また、スターポイントは、多くのマイレージプログラムのマイルに移行することができ、交換比率もいいです。
マイレージプログラムのマイルを貯めている場合にはかなりの魅力だと思います。
会員ステータスを上げていくには、それなりの覚悟が必要だと思いますが、ホテルを利用する機会の多い方はチャレンジする価値はあると思います。