アコーホテルズ (AccorHotels) の会員プログラム Le Club AccorHotels の内容をまとめてみました

アコーホテルズ (AccorHotels) とは?

フランス パリに本拠を置くワールドワイドのホテルグループです。 本拠の場所の通り、ヨーロッパ圏が強いホテルブランドです。売上の8割がヨーロッパ圏からのものとか。

公式サイト https://www.ihg.com/hotels/jp/ja/reservation

こちらのページによると、世界95カ国に4,144軒のホテル、583,161室を展開しているようです。(2017年06月12日時点)

http://www.accorhotels.group/en/group/who-we-are/accorhotels-worldwide

ホテルブランド

アコーホテルズを構成するホテルブランドは以下の通り。(2017年06月12日時点)

  • ソフィテル (Sofitel)
  • プルマン (Pullman)
  • Mギャラリー(MGallery)
  • グラン・メルキュール (Grand Mercure)
  • シーベル (SEBEL)
  • ノボテル (Novotel)
  • メルキュール (Mercure)
  • ママ シェルター (MAMA SHELTER)
  • アダージョ (Adagio)
  • イビス (Ibis)
  • イビス スタイルズ (Ibis Styles)
  • アダージョ アクセス (Adagio Access)
  • タラサ シー&スパ(Thalassa SEA & SPA)

なお、以下のブランドもありますが、会員プログラム Le Club AccorHotels には参加していません。

  • フェアモント・ホテル(Fairmont Hotel):最上級ホテル・リゾートブランド
  • ラッフルズ・ホテル(Raffles Hotels):最上級ホテル・リゾートブランド
  • スイスホテル(Swissôtel):上級ホテルブランド

日本国内の展開

日本国内への展開は、以下の通りです。(2017年06月12日時点)

  • 北海道
    • メルキュールホテル札幌
    • イビススタイルズ札幌
  • 東京都
    • メルキュールホテル銀座東京
    • イビス東京新宿
    • プルマン東京田町(2018年秋に開業予定)
  • 千葉県
    • メルキュールホテル成田
  • 神奈川県
    • メルキュールホテル横須賀
  • 愛知県
    • ザ サイプレス メルキュールホテル名古屋
    • ソフィテル・ザ・サイプレス名古屋
  • 京都府
    • イビススタイルズ京都ステーション
  • 大阪府
    • スイスホテル南海大阪
    • イビススタイルズ大阪
  • 兵庫県
    • ノボテル甲子園
  • 沖縄県
    • メルキュールホテル沖縄那覇

アコーホテルズを含む、ホテルチェーンの展開状況を以下にまとめてみました。

http://voyage.pomme-verte.net/wp-admin/post.php?post=1101

会員プログラム Le Club AccorHotels

Le Club AccorHotels とは、アコーホテルズ が運営するホテルチェーンの会員プログラムです。

会員になると、系列ホテルの利用によってリワードポイントと呼ばれるポイントを貯めることができ、ホテルでの支払いに充てることができます。 入会金や会費などは必要なく、無料で入会・利用できます。

Le Club AccorHotels 公式サイト http://www.accorhotels.com/ja/leclub/program/loyalty-program.shtml

会員ステータスについて

Le Club AccorHotels には、クラシック、シルバー、ゴールド、プラチナム の4段階の会員ステータスがあります。

宿泊回数やステータスポイントを積み上げることで、ステータスが上がっていきます。 ステータスの種類と獲得条件は以下のようになっています。

会員ステータス 獲得条件
クラシック 入会したらこのステータスから開始
シルバー 10泊 もしくは 2,000ポイント
ゴールド 30泊 もしくは 7,000ポイント
ラチナム 60泊 もしくは 14,000ポイント

会員ステータスの有効期間は、ステータスを獲得した年と次の暦年となります。 たとえば、2017年6月にゴールド以上のステータスを獲得した場合は、そのステータスは2018年12月まで有効です。

会員ステータスを維持するためには毎年獲得条件を満たす必要がありますので、注意が必要です。 先の例では、2018年12月31日までに会員ステータスの獲得条件を満たしていない場合は、会員ステータスが1段階下がります。

リワードポイント と ステータスポイント

Le Club AccorHotels には、宿泊料金に充てられる「リワードポイント」と、会員ステータス獲得に必要な「ステータスポイント」という2種類のポイントがあります。 ちょっとややこしいですね。

2種類のポイントは、宿泊やレストランなどの支払い額に応じて獲得することができますが、それぞれ異なる計算式が適用されます。 さらにややこしいですね。

10ユーロの支払いに対して獲得できるポイントをまとめると、以下のようになっています。

ポイント種別 会員ステータス 右記以外 イビス イビススタイルズ ママ・シェルター アダジオ アダジオアクセス
リワードポイント クラシック 25 12.5 10 5
シルバー 31 15.5 12.5 6.25
ゴールド 37 18.5 15 7.5
ラチナム 44 22 17.5 8.75
ステータスポイント すべて 25 12.5 10 5

リワードポイントは、会員ステータスによって差別化されていますが、ステータスポイントはどの会員ステータスも同一ポイントになっています。 これは、2016年より前と比べると会員ステータスが上がりにくくなったので、改悪になったと話題なりました。

リワードポイントの有効期限

獲得したリワードポイントは、「ポイントを獲得してから、12ヵ月間に1回でもポイント獲得や交換の実績」があれば失効しません。 1年に1回宿泊すれば、実質無期限ということになります。

会員ステータス毎の特典

会員ステータスが上がると、いろいろな特典を受けることができます。 受けられる特典は以下の通りです。

特典内容 クラシック シルバー ゴールド ラチナム
会員価格
プライオリティデスク
年2回のセールに一般より48時間早くアクセス
パリのAccorHotels Arenaにて行われる大規模なショーの プレセールチケット
無料インターネット
Le Club AccorHotelsカスタマーサポート
ウェルカムドリンク
リクエストに応じてレイアウトチェックアウト
リクエストに応じてアーリーチェックイン
チェックイン3日前までのお部屋確保
VIP待遇
ルームカテゴリーが上のお部屋にルームアップグレード
ホテルブランドに応じた特別サービス
エグゼクティブラウンジの利用

クラシックでも無料インターネットが利用できるのはうれしいですね。 国内では無料のホテルが多いですが、海外は有料のホテルがまあまあ多い印象なので。

リワードポイントの利用

貯めたリワードポイントは、以下のような形で利用することができます。

・割引特典 ・Dream Stays ・Elite Experiences ・提携パートナーとの交換 ・ショッピングやギフト券

https://secure.accorhotels.com/ja/leclub/use/use-points.shtml

割引特典

リワードポイント 2,000ポイントを、40ユーロ割引の特典と交換することができます。 1ポイントあたり0.02ユーロとなります。 クラシックステータスだと、10ユーロの支払いで最大25ポイント(0.5ユーロ相当)獲得できますので、還元率は5%です。なかなかの還元率ですね。 ゴールドステータスだと、最大44ポイント(0.88ユーロ相当)となりますので、還元率8.8%です。これは大きいですね。

提携航空のマイレージに交換する

提携パートナーの中に、世界各国の航空会社が含まれていますので、各航空会社のマイルと交換することができます。 提携航空会社とマイルとの交換比率は、以下の通り。 残念ながら、ANAJAL は含まれていません。

航空会社 交換レート
Aeroflot Bonus (アエロフロート・ボーナス) 2,000ポイント → 1,000マイル
Aeroplan (エア・カナダ) 4,000ポイント → 2,000マイル
アジア・マイル (キャセイパシフィック航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
Avios 4,000ポイント → 2,000マイル
クラブプレミエ (アエロメヒコ航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
エティハド・ゲスト (エティハド航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
Executive Club (British Airways) 4,000ポイント → 2,000マイル
フィンエアープラス (フィンエアー) 2,000ポイント → 2,000マイル
フライング・ブルー (エールフランス航空- KLMオランダ航空) 2,000ポイント → 1,000マイル
Iberia Plus (イベリア航空) 3,000ポイント → 3,000マイル
JetPrivilege (ジェットエアウェイズ) 4,000ポイント → 2,000マイル
クリスフライヤー (シンガポール航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
LifeMiles (アヴィアンカ-タカ航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
Miles & More (ルフトハンザ ドイツ航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
Miles&Smiles (ターキッシュ エアラインズ) 4,000ポイント → 2,000マイル
ミッレミリア (アリタリア-イタリア航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
Multiplus Fidelidade (ラタム航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
フェニックスマイル (中国国際航空) 4,000ポイント → 3,200マイル
カンタス・フリークエントフライヤー (カンタス航空) 4,000ポイント → 4,000マイル
ロイヤルオーキッドプラス (タイ国際航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
スカイマイル (デルタ航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
スカイパス (大韓航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
スカイワーズ (エミレーツ航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
topbonus (エアベルリン) 4,000ポイント → 2,000マイル
Victoria (TAPポルトガル航空) 4,000ポイント → 2,000マイル
Velocity Frequent Flyer (ヴァージンオーストラリア) 4,000ポイント → 4,000マイル

マイルへの交換については、4,000ポイント:2,000マイルが基本となります。 4,000ポイントは80ユーロの割引特典と交換できますので、80ユーロ(10,000円相当)で2,000マイルを買うイメージとなります。 だいぶ効率が悪いので、宿泊の割引特典と交換するほうがお得だと思います。

まとめ

アコーホテルズ (AccorHotels) は、リーズナブルなホテルから、高級ホテルまで幅広いブランドを持っていますので、利用しやすいと思います。 ただ、ヨーロッパ圏がメイン市場となりますので、ヨーロッパへ行くことがなければ活用しにくいかもしれません。 とはいえ、日本やアジアにもブランド展開していますので、自分の行動範囲にアコーホテルズ (AccorHotels)系列のホテルがあるか要チェックですね。

会員プログラムは、入会するだけで無料インターネットの特典を得られますので、とりあえず会員登録しておいて損はないと思います。 が、最上位のプラチナムステータスになっても、朝食無料の特典が付いていないのはマイナスポイントですね。

ヨーロッパを訪れる機会が多い方には、おすすめのホテルブランドだと思います。