2018年4月から、エールフランス航空のマイレージプログラム「フライング・ブルー」の内容が変更になりました。
ずいぶん時間がたってしまいましたが、改めて内容を整理してみます。
2018年3月以前のプログラム内容は以下のページにまとめていますので、よろしければ参考にしてください。
フライング・ブルーとは?
フライング・ブルーとは、エール・フランス航空 と KLMオランダ航空 のマイレージプログラムです。
エール・フランス航空やKLMオランダ航空、スカイチーム加盟航空会社、提携航空会社でマイル獲得や特典が利用できます。
また、ホテル・レンタカー・クレジットカードなど提携130社以上でも、マイル獲得や特典が利用できます。
スカイチーム加盟航空会社
エールフランス航空が加盟するスカイチームに加盟している航空会社は、以下の20社です。
(2018年12月時点)
- アモイ航空(廈門航空)
- アリタリア航空
- アルゼンチン航空
- エア・ヨーロッパ
- エアロフロート航空
- エアロメヒコ航空
- エールフランス
- ガルーダインドネシア航空
- KLMオランダ航空
- ケニア航空
- サウディア
- 大韓航空
- タロム航空
- チェコ航空
- チャイナエアライン
- 中国東方航空
- 中国南方航空
- デルタ航空
- ベトナム航空
- ミドル・イースト航空
スカイチームについては、以下の公式サイトを参照ください。
会員レベル
フライング・ブルーは 以下のようにエクスプローラーからプラチナまでの4段階のレベルがあります。
会員レベルは、エールフランス航空やKLMオランダ航空のフライトを多く利用することで獲得できる「XP」を貯めることで、より上位のレベルに上がっていきます。
マイルをいくら貯めても、会員レベルは上がりませんので注意が必要です。
会員レベルの特典
会員レベル毎に提供される特典は、以下のようになっています。
特典内容 EXPLORER SILVE GOLD PLATINUM マイル獲得
(1ユーロ毎)4マイル 6マイル 7マイル 8マイル 無料手荷物許容量の優待 有料手荷物料金
10ユーロ割引1個追加 1個追加 1個追加 座席オプションの割引 10%割引 25%割引 50%割引 無料 ラウンジ利用 有料 有料 無料
本人+同伴者1名無料
本人+同伴者1名優先チェックイン × 〇 〇 〇 優先手荷物預け入れ × 〇 〇 〇 優先搭乗 × 〇
ゴールドより後〇 〇 入国管理局やセキュリティでの優先 × × 〇 〇 受託手荷物優先 × × 〇 〇 エリートボーナス × 50% 75% 100% 超過分XPの保存 × 〇 〇 〇 永久プラチナ会員 × × × プラチナ10年維持で キャンセル待ちの優先 × 〇 〇 〇
ゴールドレベル以上になると、ラウンジが無料でりようできたり、出入国審査や保安検査が優先されたりと、なかなか嬉しい特典が付いてきます。
シャルルドゴール空港の出入国審査は、行列していて平気で1時間くらいかかることがあるので、優先特典はうれしいですね。
詳しい特典の内容は、以下のページを参照してください。
「XP」について
会員レベルを上げるためには、「XP」(経験ポイント)と呼ばれるポイントを貯める必要があります。
「XP」は、クレジットカードのポイントなどで貯められるマイルとは異なり、フライトでしか貯めることができませんので、注意が必要です。
ANAのプレミアムポイント、JALのFLY ON ポイントと同じような感じですね。
「XP」の獲得
どれくらいのXPが獲得できるかは、フライトの種類(距離)とフライトクラスによって決まります。
1回のフライトで獲得できるXPは、2~60XPとなっています。
以下のページに具体的に記載されています。
抜粋すると、以下のような感じです。
各会員レベルの獲得条件
各会員レベルになるために必要なXPは、以下のようになっています。
会員レベル 必要XP数 EXPLORER 基本レベル SILVER 100 XP GOLD 180 XP PLATINUM 300 XP
必要なXPは、各会員レベルに到達した時点でリセットされますので、注意が必要です。
EXPLORERからPLATINUMになるためには、100 + 180 + 300 = 580XP が必要です。300XPではないのです。。
長距離路線のファーストクラスを利用すれば、10回のフライトでPLATINUMに到達します。
年1回、海外旅行で利用するといった使用頻度では、まったくもって歯が立たない条件ですね。。。
マイル
マイレージプログラムの醍醐味は、なんといってもマイルでしょう。
フライング・ブルーのマイルついて、まとめます。
有効期間
フライング・ブルーのマイルの有効期間は2年です。
JAL や ANA と比べると1年短いのですが、有効期間内にエールフランス航空、KLMオランダ航空、またはスカイチーム加盟航空会社の便を一度でも利用すれば、搭乗日から2年間延長されます。
エールフランスを2年に1回でも利用すれば実質無期限ということですね。
ただし、クレジットカードを利用してマイルを得ても、有効期間の更新対象にはならないので注意が必要です。
マイルを貯める
フライトマイル
マイルの獲得はエールフランス航空、KLMオランダ航空、Joon、HOP!、トランサヴィア、Aircalin、ケニア航空、タロム航空、スカイチームまたはその他の提携航空会社のフライトを利用することで獲得できます。
獲得できるマイル数は、支払い金額に対して計算されます。
超過手荷物、「アラカルト・ミール」などの有料オプションの支払いも対象です。
1ユーロ毎に獲得できるマイル数は会員レベルによって異なり、以下のようになっています。
プラチナ会員は、平会員の2倍のマイルがもらえます。
会員レベル 1ユーロ毎の獲得マイル EXPLORER 4マイル SILVER 6マイル GOLD 7マイル PLATINUM 8マイル
例えば、ゴールド会員が航空券の購入で1,000ユーロ(諸税を除く)を支払った場合、7,000マイル獲得できる計算です。
搭乗クラスなどを気にしなくてよいシンプルな仕組みなので、分かりやすいですね。
詳細は、以下のページに記載されていますので、ご確認ください。
マイル購入
フライング・ブルーでは、フライトだけではなくマイルを購入することもできます。
マイルの価格は、2,000マイル が 55ユーロ(約7,000円) となっています。
1マイル 3.5円 というところです。
特典航空券と交換できるだけのマイルを購入すると非常に高くつきますが、特典航空券との交換に少しだけ足りないといった場合に活用できるのではないでしょうか。
たまに、マイル購入でボーナスマイルがもらえるキャンペーンを行っていたりしますので、そのときを狙うのがいいと思います。
1年間に購入できるマイル数は、会員ステータスによって異なります。
会員ステータス 年間購入可能数 アイボリー 75,000マイル シルバー
ゴールド
プラチナ制限なし
1回の購入では100,000マイルまで
クレジットカード利用
エールフランスと提携した、三井住友カードが発行している「フライング・ブルーVISAカード」を利用することで、フライング・ブルーのマイルを貯めることができます。
「フライング・ブルーVISAカード」の特徴は、以下のページにまとめています。
また、JCBカードが発行する「フライング・ブルーJCBカード」もあります。
マイルを使う
続いて、マイルの使い道を見てみます。
特典航空券
マイルを特典航空券に交換することができます。
特典航空券の交換に必要なマイル数は、以下のページで確認することができます。
私は関西空港を利用することが多いので、関西空港からパリまでの特典航空券の交換に必要なマイルを見てみました。
ANA の特典航空券と比べると、エコノミーはずいぶんお得な設定になっています。
それ以外は、似たようなマイル数ですね。
ANAの特典航空券の必要マイル数は、以下で確認することができます。
以前に、ANA でパリ行きの特典航空券を予約しようとしましたが、全く取れる気がしませんでした。
国内航空会社なので競争率が激しいのだと思います。
エールフランスの特典航空券の取りやすさは、どうなんでしょうか。
いつか試してみたいと思います。
アップグレードアワード
予約したフライトの搭乗クラスのアップグレードに使用できます。
エール・フランスとKLMオランダ航空であれば全ての予約クラスでアップグレードが可能ですが、提携航空会社の場合はアップグレードできる予約クラスが限られているようです。
提携航空会社でアップグレードが可能な予約クラスは、以下のようになっています。
肝心のアップグレードに必要なマイル数は、航空会社、予約クラス、行き先などから計算されると書かれていますが、具体的に確認する方法が見つけられませんでした。
分かり次第、ここを更新しようと思います。
まとめ
フライング・ブルーの特徴をまとめてみましたが、特典航空券の必要マイル数はJAL や ANA に比べても遜色はなく、利便性が高いように思いました。
JAL や ANA のパリ行き特典航空券は非常に取りにくいので、特典航空券が取りやすい場合はマイルを貯めてみる価値はあるかもしれません。
ただ、マイルの貯めやすさという点では、国内航空会社であるANAやJALのほうが有利だと思います。
シルバーレベル以上になるとフライトマイルにボーナスが付きますので、エールフランスをよく利用する場合は上級会員レベルを目指してみるといいのではないでしょうか。
そうでない場合は、スカイチームのエリートプラス資格を持っていれば、ほぼ同等の特典を得られるので、あまり魅力を感じないのかもしれません。
個人的には毎年エールフランスを利用していますので、少しずつでもマイルを貯めて、特典航空券を利用したいと思っています。